インタビュー
【小倉北区/さるたひこ】地域の人々を大切に、来てくれた方に親しんでもらえる一杯を届けたい
2022.12.28
今回のインタビューでは、福岡県北九州市小倉にある自家製麺まぜそば店、さるたひこの尾崎智巳さんにお話を伺いました。尾崎さんはお店をオープンされる前は15年ほど三重県に住んでいたそうで、店名のさるたひこは良く通っていた神社の御祭神、道開きの神様「猿田彦大神」でそこからとったものだといいます。道開きの神様のご利益か「コロナ禍でも、多くの方に足を運んでいただいてます」とおっしゃっていました。お伺いした日も店内大変にぎわってらっしゃいました。
1.さるたひこを始めたきっかけとその理由
①なぜまぜそばをはじめたのですか?
尾崎さん:15年ほど三重に住み、久しぶりに北九州に帰ってきた際に麺屋さんをしようと思ってはいたが、どこも豚骨ラーメンばかりだったので、その当時東海地方で流行っていたまぜそばに着目しました。豚骨ラーメン特有のこってり感が苦手な方でもあっさり、でもしっかりとめしあがっていただきたく、ボリューム感は残しつつ、鶏をメインに扱うことで幅広い年齢層の方に食べていただいてます。
②移転されてからも根強い人気ですよね。
尾崎さん:ありがとうございます。豚を使用してないのでヘルシーで、男性だけでなく女性やお年寄りの方などもが来店いただいてます。また豚骨だと宗教上食べれない方も多いですが、うちは鶏がベースですので外国人の方にも多くご来店していただいてますね。ほんとうにどの世代の方にも親しんでいただいていることをうれしく思っています。
2.いま大切にしていること
①現在お店を経営するうえで気を付けていることはありますか?
尾崎さん:基本的には来ていただいたお客様を大切にをモットーにしています。頑張りすぎて空回りするよりも自分たちのできることをお客様にお届けすることで、お客様に美味しいと言って帰っていただけると思っています。
②一日の平均来客者はどのくらいですか?
尾崎さん:一日に100食はでます!それ以下も以上もなく…製麺する麺の量は1日100食と決めています。あまり頑張りすぎて、余裕がなくなるとパフォーマンスが悪くなるのも気になり。平日は夜まで営業することもありますが、土日はありがたいことに、お昼で売り切れることもあります。バタバタしていて大変ではありますが、少しでも多くのお客様においしい1杯を提供できたらと思います。
3. いま苦労されていること
①営業の上で大変なことなどありますか?
尾崎さん:うちでは化学調味料や添加物を一切つかわず、麺は自家製ですべて手作りで行っています。麺自体は朝9時から打っていて、他の仕込みなどは朝6時から行っています。夜の部もあるのですが、帰って寝るのは23時頃です。もうルーティン化したので慣れましたがやはり体力勝負なところが大変ではあります。しかしお客様が美味しいと言ってくださるのでありがたいですね。
しかし、やはり身体も大切で、日々バタバタしているのでたまに身体も悲鳴をあげます(笑)うちは週2回、月火を休みにしてるのでなんとかやっていけてるという感じですね。忙しすぎると余裕がなくなるので、一日100食を目途に製麺しています。なんにせよ、頑張りすぎず、スタッフと楽しく働くことが目標です。
また野菜もほんとはオーガニックや無農薬表記のものを使いたいのですが…最近は価格高騰もあり難しいので悩んでます。その代わり、できるだけ普段家庭では使わない食材やできるだけ新鮮なものを取り入れるようにしています。これからは提供価格とのバランスをみながらよりいい方法で食材を選びたいですね。
4.さるたひこのこれからの展望について
①これからの展望や取り組みを教えていただけますか?
尾崎さん:そうですね。今は店舗展開などは考えておらず、どちらかというと今の店舗で基盤を固めようという感じです。小倉に来て、たくさんの方に愛していただいているので100食ほどですが、精一杯美味しい麺を届けられたらなと日々思っています。
あとは自家製麺のまぜそばをお持ち帰りできるようにしているので、そちらもしっかりと普及していけたらなと考えています。
5.最後にインタビューを終えて
今回のインタビューではオーナーの尾崎さんにお話を伺わせていただきました。尾崎さんの気さくで優しい雰囲気が美味しいまぜそばの隠し味かもしれません。
横尾さん、インタビューのご協力ありがとうございました。少しでも多くの方に尾崎さんの熱意が伝われば幸いです。
今回のインタビューに答えていただいた自家製麺のお店情報
自家製麺 さるたひこ
福岡県北九州市小倉北区京町1-5-12
〔営業時間〕
お昼の部 11:30~15:00
夜の部 18:00~21:00