麺コラム
焼きそば発祥の地はどこ?おすすめアレンジレシピも紹介!
2022.03.15
やきそばの発祥がどこか知っている方は意外にも少ないのではないでしょうか?
本記事では、焼きそばの発祥地や3大焼きそば、おすすめのアレンジレシピをご紹介します。
家庭だけでなく、給食や飲食店でもよく作られていて子供から大人まで大好きなメニュー「焼きそば」。
一般的にはソース味が有名ですが、全国各地で様々な種類があるくらい日本人にとっては親しみのある食べ物です。
そんな焼きそばはどこが発祥なのかご存知でしょうか?
本記事では、
- 焼きそば発祥の地はどこか
- 日本における3大焼きそば
をご紹介していきます。
合わせて、焼きそばのアレンジレシピもご紹介するのでぜひ参考にしてください
1.焼きそばはどこ発祥?
(1)発祥は中国
焼きそばは、もともと「炒麺(チャオメン)」と呼ばれていた中国で生まれた料理です。
家庭で広く親しまれている料理で、その広い土地と家庭でのアレンジの多さで多くの種類の炒麺が存在します。
焼いた中華麺に具材をあんかけとしてかけたものや塩だけのシンプルな味付けのものなどがあります。
ただ、日本で知られているようなソース味ではなく、そのほとんどは、塩か醤油のスープだと言われています。
(2)日本の焼きそばの歴史
やきそばが日本で誕生したのは、終戦直後の1950年頃だと言われています。
もともと炒麺自体は、大正時代に日本に普及していました。
ただ、戦後の食糧難の中、炒麺を提供しようとしたところ具材が手に入りませんでした。
そんな中、安価で手に入るキャベツを具材にした所、水分が多いため味付けが薄まってしまうという問題が発生しました。
その問題を解決するために、濃厚なソースで濃いめに味付けしたところ、瞬く間に人気が出て広まっていったと言われています。
(3)中華麺の焼きそば
中国発祥の中国の麺です。日本でも広く親しまれている麺の1つです。
一般的には「かん水」と言われる炭酸カリウムなどの溶液を使用しています。
かん水を混ぜることで、中華麺特有の粘弾性や独特の色と香りがつけられます。
①ミーゴレン
インドネシア語でミーは麺、ゴレンは揚げることを指す言葉です。
ただ、実際には中華麺を炒めて作られる焼きそばの一種です。
見た目は日本の焼きそばに近いですが、味わいがタレの風味が効いて甘めで、卵やえび野菜を使う場合が多く、日本の焼きそばに近い雰囲気です。
②ハッカヌードル
インドでも中華麺を使用した焼きそばがよく食べられています。
国や宗教からベジタリアンが多いことから、具材で使われるのは動物性たんぱく質抜きで
作られる事が多いです。
具材と麺を炒め、ガラムマサラと醤油のような調味料で味付けされ醤油で味付けされている、スパイシーな味つけが特徴です。
(4)米麺の焼きそば
米麺はアジアで発展した米粉で作る麺の総称です。米だけでなく、ジャガイモやタピオカなどのでんぷんを加えて、コシや食感をより良くしたものも多くあります。
東南アジアや中国、台湾で広く親しまれてます。
麺の太さや形状によって、種類も豊富で中華麺よりも人気な国も多く、焼きそばに使用されることもあります。
①ビーフン
日本でも馴染みのあるビーフンは、中国語で米粉を意味しています。
うるち米を原料とした麺で、そうめんのように細いのが特徴です。
台湾では、このビーフンを炒めて作られるのが一般的な焼きそば
味付けは、塩ベースで作られており、具材は野菜やエビを一緒に炒めるものとされています。
②パッタイ
パッタイは、タイやインドネシア、ベトナムなど東南アジアで生まれたエスニック料理の1つです。
ナンプラーを使用し、少し甘酸っぱい味付けが特徴で、具材は主に、干しエビやもやし、にらなどを使用しています。
アジア料理特有のパクチーやピーナッツを添えるのも特徴です。
2.日本3大焼きそば
中国で家庭によって多くのアレンジがされているように、日本へ伝来して各地に引っロマっていく中で、地域毎に独自の変化を遂げた焼きそばがあります。
ここでは、日本で3大焼きそばと言われている
- 富士宮やきそば
- 横手焼きそば
- 上州大田焼きそば
をご紹介します。
(1)富士宮やきそば
B-1グランプリというB級グルメを集めた祭典で、初回、2回目と連続して1位に輝いている焼きそばです。
見た目は一般的な焼きそばと何も変わりません。
しかし、食べてみれば分かる「コシ」が強く噛みごたえのある麺と、肉かすやイワシの削り節の風味が特徴です。
富士宮市内には「富士宮やきそば」を提供しているお店が150軒以上あると言われており、専門店だけでなく定食屋や居酒屋などでも販売され市民のソウルフードとなっています。
(2)横手やきそば
横手やきそばは、茹でた太麺をキャベツと豚の挽肉かホルモンと甘めなソースで炒め、目玉焼きと福神漬を乗せたやきそばのことです。
麺は真っ直ぐな角麺で。柔らかくしんなりとした出来上がりになっています。
また、年に一回その年の優秀店を決める「横手やきそば四天王決定戦」が開催されており地元では毎年盛り上がりを見せています。
(3)上州太田焼きそば
太田市焼きそばは、市内各地の居酒屋や食堂、イベントで販売、提供されています。
太麺を使用しており、具材はキャベツに青のり、紅生姜とシャキシャキとした歯ごたえが特徴です。
現在は、市内に80店舗もの焼きそば屋が存在しており、太田市のソウルフードとなっています。
ただ、上州太田焼きそばを提供する店で組織された「上州太田焼きそばのれん会」では特徴がないことが特徴と説明しており、決まった味付けや製法の条件は設けられていません。
3.焼きそばを栄養バランスよく食べるポイント
主食となることが多い焼きそばは、少ない食事で作れるため、好んで作っている人も多いだろう。
しかし、やきそばは麺が主となっていて炭水化物が多い料理のため、不足する栄養素も多いです。
ここでは、焼きそばを栄養バランス良く食べるためのポイントについてご紹介します。
(1)豚バラ肉をサバ缶に置き換える
豚バラ肉をサバ缶に置き換えるだけで、バランス良く多くの栄養素を摂取することが可能です。
サバには、必須脂肪酸のDHAやEPA、カルシウムを豊富に含んでいるため血中の脂質を抑える働きがあります。
サーモンの缶詰やむきえび、イカは低カロリーで高タンパクのためおすすめの食材です。
また、豚バラ肉は油の含有量が多い食材です。そのため豚バラ肉を違う具材に置き換えることで、かなりのカロリーを抑えられます。
(2)野菜を増やして麺の量を減らす
麺の量を抑えて、野菜を多くすることで栄養バランスを更によくすることができます。
先述しましたが、焼きそばは中華麺が大半で、炭水化物が多い料理です。
そのため、過剰に摂取してしまうと脂肪となって体に蓄積されてしまいます。
焼きそばを作る時は、野菜を増やして中華麺の量を減らすことを心がけましょう。
野菜はあえて火を通しすぎないようにして歯ごたえを残すことで、満腹中枢が刺激されることによって満腹感がでます。
4.焼きそばで不足しがちな栄養素を補う副菜
焼きそばをメインにして献立を考える際、主食と調理法や、食材、味付けなどができるだけかぶらないようにしたいですよね。
さらに、栄養バランスまで考えるとなるとさらに難しくなってしまいます。
ここからは、焼きそばとの食べ合わせも良く、栄養バランスも整えやすい副菜をご紹介します。
(1)よだれ鶏
茹でた鶏肉にネギや大葉などの薬味をたくさんトッピングしたよだれ鶏はカロリーが低くおすすめです。
鶏皮を除けばさらにカロリーを抑えることができます。
鶏むね肉で作れば、たんぱく質が多く含まれているため、筋トレをしている方にとっては最適な食事となります
また、ネギや生姜などの薬味を多めにすれば、塩分を抑えることも可能です。
(2)キノコのマリネ
焼きそばで不足しがちな栄養素にビタミンDがあります。
ビタミンDは、カルシウムとリンの吸収を促進する働きや血液凝固や筋肉の収縮する働きもあります。
キノコにはビタミンDが豊富に含まれているため、ビタミンDHAを補うためには最も良い食品です。
油を使うとカロリーが高くなるため、さっと茹でて作れるマリネがおすすめです。
ブナシメジ以外にもエリンギやえのきを使っても美味しく食べられます
(3)ほうれん草の煮浸し
「緑黄色野菜の王様」と呼ばれることもあるほうれん草を使用した料理もおすすめです。
ほうれん草には、野菜の中で鉄分の含有量が多く、鉄分の吸収を促進するビタミンCも豊富に含まれています。
ほうれん草は電子レンジで簡単に加熱してお浸しにするのも良いが、出汁を入れた鍋で、さっと茹でて煮浸しにするのもおすすめです。
(4)みょうがのお味噌汁
味噌汁の具材はたくさんありますが、独特な苦味とシャキシャキとした食感が良いみょうがを使うのもおすすめです。
みょうがには、ナトリウムを排出し血圧を下げる効果がある「カリウム」がたくさん含まれています。
味付けを濃くしてしまいがちなやきそばは塩分濃度が高くなってしまいます。
みょうがの味噌汁で健康面も気をつけながら美味しく焼きそばを食べましょう。
(5)水菜と豆腐のすまし汁
醤油やだしで味付けした、シンプルなすまし汁も濃い味のやきそばとの相性は抜群です。
すまし汁の具材としておすすめなのが、豆腐と水菜です。
豆腐は「畑の肉」と呼ばれるほどたんぱく質をはじめとして栄養成分がたっぷりと含まれています。
水菜も、歯ごたえが特徴で、ビタミンCなどの栄養素も摂取できるのが嬉しいポイントです。
(6)ネギとわかめの和風スープ
焼きそばには意外にも、長ネギや乾燥わかめなどを入れた和風スープもおすすめです。
わかめには、水溶性の食物繊維が含まれていて、食後の血糖値の上昇を緩やかにする働きがあります。
糖質が多く血糖値が上がりやすい焼きそばには最適な食材です。
また、便秘を改善して腸内環境を整える働きもあるため、便秘がちな方にもおすすめです。
5.焼きそばのアレンジレシピ
やきそばに合う副菜を紹介してきましたが。焼きそば自体が同じ味なら飽きてしまいますよね。
ここからは、焼きそばのアレンジレシピをご紹介します。
(1)ひき肉あんかけやきそば
焼きそばで不足しがちなたんぱく質を補うために鶏むねミンチ肉をいれたレシピです。
炭水化物、脂質、たんぱく質がバランスよく摂取できるため、どの年代でもおすすめできる一品です。
【材料】
- やきそば麺 2袋
- 長ネギ 5cm
- いんげん 6本
- サラダ油 大さじ1
- 鶏むねひき肉 200g
- 黒胡椒 お好み
- 水 300cc
- 片栗粉 大さじ1.5
- 水 大さじ8
- ごま油 小さじ1
- 酒 大さじ2
【調味料】
- 鶏ガラスープの素 大さじ1.5
- 砂糖 大さじ1
- みりん 大さじ1
- お酒 大さじ1
- 醤油 大さじ1
- 生姜チューブ 3センチ
- オイスターソース 小さじ1
- 豆板醤 小さじ1
【作り方】
- 長ネギとインゲンを細かく切る
- 調味料を混ぜ合わる
- ひき肉と長ネギを炒める
- ひき肉が白くなってきたら、いんげんを軽く炒める
- 合わせ調味料を入れて沸騰させる
- 一旦火を止めて水溶き片栗粉を少しずつ入れる、とろみがついたらごま油を入れる
- 麺を油を引いて、焼き目をつけたら、酒を入れて蒸し焼きにする
- 麺に餡をかけて完成
【参考】ひき肉餡掛け 焼きそば
(2)カルシウムたっぷりやきそば
干し桜えびや卵、小松菜と彩りのよいアレンジレシピです。
このレシピに入っている食材のほとんどがカルシウムを多量に含んだ食材のため、骨や歯を強くしたい方、子供にもおすすめのレシピです。
【材料】
- 中華麺 1袋
- 卵 1個
- 干し桜えび 小さじ1
- いり胡麻 小さじ1
- 顆粒中華だし 小さじ½
- 豚肉 60g
- しらす干し 小さじ2
- 小松菜 2束
- ごま油 大さじ1
【作り方】
- 小松菜を2cm程度にザク切りにする
- フライパンを熱して油を入れ、炒り卵を作る
- フライパンにごま油をいれ、豚肉、しらす干し、桜えびを入れて炒め、最後に小松菜と麺を入れ、蓋を入れて蒸し焼きにする
- 調味料で味を整え、最後に2の卵と胡麻を入れる
6.焼きそばは日本のソウルフード
本記事では、やきそばの発祥地や日本の3大焼きそば、やきそばと合わせるのがおすすめの副菜をご紹介してきました。
焼きそばは、炭水化物が多く糖質が多く含まれている料理ですが、具材として野菜を多く入れられるなど工夫次第で弱点をカバーできる食品です。
また、今回ご紹介した以外にも、各地で独自の進化を遂げた焼きそばが多数存在します。
全国の焼きそばを食べてみて自分の好みの焼きそばを見つけるのもよいですね。