うどん

皿うどんってどこからきたの?どんな歴史があるの?

2022.12.16

「皿うどん」と聞いて一番最初に思いつくのは、「リンガーハットだ」と思った方も多いのではないでしょうか?

九州地方に住んでいる方は「皿うどん」と聞くと聞き馴染みのあるメジャーな食べ物ですが、東北や関東に住んでいる方はなかなか食べる機会は少ないのではないでしょうか?

「皿うどん」とはどんな食べ物なのか、そして発祥は一体どこなのかをここでは紹介していきたいと思います。

目次

  1. 皿うどんってどんな物?うどんなの?
  2. 皿うどんの発祥と歴史
  3. お家で簡単!「皿うどん」の作りかた
  4. チェーン店だけではない皿うどんが美味しいお店
  5. 皿うどんは野菜たっぷりで栄養満点料理
  6. まとめ

1 皿うどんってどんな物?うどんなの?

皿うどんは、かたい皿うどんの麺に、豚肉やエビ、イカ、白菜やキャベツなどの野菜をアンで絡めたものを上にのせた料理です。

あんのなかに入っている野菜は白菜、キャベツ、人参、しいたけ、玉ねぎ、かまぼこ、うずらの卵、生姜が入っています。

この野菜を水溶き片栗粉で絡め、とろみをつけ、アンを作ります。

皿うどんには「太麺皿うどん」「細麺皿うどん」と種類があります。「太麺皿うどん」の特徴は、炒めた麺をスープが残らなくなるまで料理をします。

「細麺皿うどん」は炒めた麺の上にあんかけをのせてある料理です。

皿うどんは、白い小麦粉でできた麺ではなく、「皿うどん」専用の硬くあげた麺が特徴です。モチモチとした食感ではなく、油で揚げたベビースターのようなパリパリとした麺が特徴です。

2 皿うどんの発祥と歴史

ここでは皿うどんの発祥と、皿うどんの歴史を紹介していきたいと思います。

皿うどんは長崎の郷土料理として、全国に知られるようになりました。

長崎の名物料理として有名です。その後長崎県民に愛され全国的にも知名度が広がり、全国で食べられるようになりました。

・皿うどんの発祥

「ちゃんぽん」を作り出した中華料理店の「四海樓」(しかいろう)の陳平順(ちん へいじゅん)が生み出したのが「汁なしのちゃんぽん」のことです。

ちゃんぽんを生み出した陳平順は当時長崎に来ていた中国留学生のために「美味しくて、栄養もボリュームもある食べ物を安い値段でたべさせてあげたい」という思いから「ちゃんぽん」を作りました。

「皿うどん」は麺を炒めた後に野菜を炒め、少ないスープを入れ麺に染み込ませたうどん状のものを皿に乗せて提供したことから「皿うどん」と呼ばれるようになりました。

最初店で出されていた「皿うどん」は今の皿うどんとは違う物でした。麺が太麺でしたが、現在は細麺のパリパリ麺に変化しました。

長崎県民は「細麺皿うどん」「太麺皿うどん」と区別しています。

・「皿うどん」と言われるようになったワケ

なぜ皿うどんと呼ばれるようになったのかというと麺を入れる器は深さがある丼が主流でしたが、皿で提供をしたことから「皿うどん」と呼ばれるようになりました。

このように皿うどんが生まれたワケは作り出した、料理人が中国留学生に栄養満点のものを食べさせたいというとこから始まり、今までに無かった皿で麺料理を出すということからが生まれました。

3 お家で簡単!「皿うどん」の作りかた

「皿うどん」は専用の麺を購入すれば、茹でることなく簡単に調理することができる料理です。お店の皿うどんも美味しいですが、自宅で手軽に作ることができるので、ぜひ自分好みの皿うどんを作ってみてください。

・「皿うどん」(1人前)

① 皿に皿うどんの麺を出す

② フライパンに油をひき、豚肉(100g)を炒める。

③ 豚肉が入ったフライパンのなかに生姜(1片)。人参(3㎝)、ピーマン(1個)。玉ねぎ(1/4)、しいたけを入れて炒める。

④ 白菜とコーンを入れたら水を入れる。

⑤ オイスターソース、醤油(大さじ1)、酒(大2)、塩コショウ(適量)、砂糖(小さじ1)、ウェイパー(小さじ2)鶏がらスープの素(小さじ1)水(200〜300cc)を入れ味をつける

⑥ 片栗粉でとろみをつけ出来上がり

※お好みで辛子や一味をかけても美味しいです

このように野菜とお肉を炒め、片栗粉でとろみをつけるだけで簡単に作ることができる料理になっていますのでぜひ作ってみてください!

4 チェーン店だけではない皿うどんが美味しいお店

リンガーハットなどで気軽に食べることができるようになった皿うどんですが、今回はさらうどん発祥の地である長崎県で食べることができる絶品のさらうどんを紹介していきたいと思います。

・中華料理 四海樓

先ほども紹介した四海樓は「ちゃんぽん」「皿うどん」を生み出したお店です。

5階にある展望台レストランから長崎港などの景色をみながら食べることができ、本場の長崎ちゃんぽん、皿うどんを食べることができます。

また、2階には、お店の歴史や皿うどんの歴史を見ることができる展示品もあるので楽しむことができます。

住所:長崎県松が枝町4-5

営業時間:11:30〜15:00 17:00から21:00

定休日:12月30日〜1月1日 不定休

・中国菜館 高山楼

昭和21年から開業している高山楼は今年で76年を迎える老舗です。

新地中華街にお店があり、本店は閉店してしまいましたが、新しいお店で老舗の味をゆっくりと味わうことができます。

住所:長崎県長崎市新地町12−2

営業時間:11:30〜21:00

定休日:不定休

・寿々屋(すずや)

皿うどんが有名なお店で、ボリュームの多さが魅力的なお店です。価格も700円と安く、気軽に入りやすいお店となっています。

お肉や海鮮などをとろっとしたあんかけで食べることができ人気のお店になっています。

住所:長崎県十人町10−15

営業時間:11:00〜19:00

定休日:日曜日 祝日

長崎県に足を運ぶと、本場の皿うどんを堪能することができます。チェーン店の皿うどんも美味しいですが、ぜひ一度長崎県に足を運んで本場の味を食べてみてください。

・自宅で気軽に食べることができる皿うどん

皿うどんは全国的にも有名になったことから、自宅で食べることができる冷凍のものや、袋に入っている皿うどんのセットをネットで購入することができます。

チェーン店である「リンガーハット」から冷凍になっている「皿うどん」セットが発売されているため、気軽に皿うどんを楽しむことができます。

また、麺で有名な「マルタイ」からも皿うどんの袋麺が発売されています。ソースなども入っており、自分で野菜などの具材を決めて作ることができます。

このように、お店に行かなくても「皿うどん」を楽しむことができるようになりました。

スーパーや、ネットでも購入することができるので、一度試してみてください!

5 皿うどんは野菜たっぷりで栄養満点料理

皿うどんは麺を油で揚げていることから、カロリーも糖質も高い料理となっていますが、他のラーメンと比べ、野菜がたくさん食べることができることから、栄養を摂取できる料理になっています。

皿うどんのなかに一番入っている野菜は白菜やキャベツが多いため、歯ごたえもあり、満腹感を得られる食材になっています。

ピーマンやブロッコリーにはビタミンCやカリウムが入っているため、栄養を補うことができます。

このように皿うどんにはたくさんお野菜が入っているため、栄養を摂取することができます。

また、海鮮が入っている皿うどんには、カロリーが低いエビやイカなどが入っているためカロリーを気にせずに食べることができます。

しかし、麺には小麦粉が含まれており、また、揚げている麺ということから、カロリーを気にして食べなければなりません。食べ過ぎには気をつけ、皿うどんを楽しみたいですね。

・皿うどんヘルシーに食べるための極意

美味しい皿うどんですのでたくさん食べたいと思いますが、体のことも考えなければならないという人のために、ヘルシーに食べるための極意を紹介していきたいと思います。

・まずはサラダを食べよう

まず皿うどんを食べる前にサラダを食べるようにしましょう。サラダを先に食べることによって血上昇を急な上昇を抑えてくれるので、いきなり皿うどんを食べるのではなく、サラダを食べる様にしましょう

・飲み物はお茶

皿うどんを食べる前にお茶を1杯飲むことによって血糖値の上昇を抑えることができるのです。

・麺を糖質オフ麺に

皿うどんの麺は油で揚げているので、カロリーが高めになってしまいますが、糖質オフ麺を使用するとカロリーを抑えることができます。お店でカロリーオフ麺を食べることは難しいので、お家で食べる際に試してみてください。

このように少しの工夫をするだけでカロリーを削ることができます。皿うどんは他のラーメンと比べ野菜をたくさん食べることができる料理なので、野菜をたくさん食べるように意識をしてみてください。

6 まとめ

今回は長崎の郷土料理である「皿うどん」を紹介しました。皿うどんが生まれた

元になったのは中国留学生にたくさん食べたいという思いと、丼で提供すはずの麺料理が皿で提供されたことによって、呼ばれるようになった料理だということを紹介しました。

皿うどんは他の麺料理とはまた違う味わいがあるので、ぜひ一度食べてみてください。また、長崎で本場の「皿うどん」を食べてみるのもいいですね!!

今は、ネットやスーパーでも皿うどんを食べることができるのでまずは試してみたい!という方は、ぜひ試して長崎の郷土料理である「皿うどん」を食べてみてください。

長崎は、鎖国をしていた日本の中で唯一海外とのやりとりをしていた県です。

海外の文化が入り混じる長崎県を観光しながら長崎の郷土料理の味を楽しんでみてください。

家庭でも簡単に作ることができる皿うどんは野菜をたくさん食べることができる栄養満点の麺料理です。しかし、あげ麺ということもあり、カロリーも気になるので、食べ過ぎには注意しながら食べましょう。