まぜそば

知らなきゃ損!まぜそばに期待できる健康効果とは?

2022.12.22

麺料理の中でも高カロリーなまぜそばですが、実はいろいろな栄養素も詰まっています。

一見、体に悪そうなまぜそばは実は栄養豊富だということを今回は紹介していきます。

目次

  1. まぜそばは身体に悪い?まぜそばの特徴を解説
  2. まぜそばに期待できる効果
  3. 健康的にまぜそばを食べよう
  4. まとめ

1. まぜそばは身体に悪い?まぜそばの特徴を解説

まぜそばというと、思いつくのは台湾まぜそばですよね。台湾まぜそばとは、たれをからませた中華麵の上に、ニンニクと鷹の爪をきかせたひき肉・ネギ・ニラ・海苔・魚粉・卵黄などが乗っており、すべてを混ぜ合わせて食べる麺料理のことをいいます。とてもおいしく人気のあるまぜそばですが、高カロリーで何となく身体に悪いイメージがありませんか?確かにまぜそば1食分のカロリーは約845kcalと少し高めです。しかしトッピングが豊富なため、栄養価も高め。まぜそばに含まれる栄養についてみていきましょう。

(参照:https://calorie.slism.jp/202331/#:~:text=%E3%81%BE%E3%81%9C%E3%81%9D%E3%81%B0(1%E4%BA%BA%E5%89%8D%E3%80%8C563.5,%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%81%AF150kcal%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

台湾まぜそばに含まれている栄養素をご紹介します。

まずは

  • タンパク質
  • 脂質
  • 炭水化物

これらは麺や肉に多く含まれています。

次に

  • ビタミンA
  • ビタミンB群
  • ビタミンC
  • ビタミンD
  • ビタミンE
  • ビタミンK

これらは主にトッピングされている野菜や肉類、卵黄に含まれています。

そして、

  • ナトリウム
  • カリウム
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • リン
  • 亜鉛
  • マンガン
  • ヨウ素
  • セレン
  • クロム
  • モリブデン
  • 食物繊維

などこれらはトッピングの食材である野菜や海苔、魚粉、麺などに含まれています。

まぜそばにはこのような栄養が含まれています。案外いろいろな栄養素が摂取できると感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

まぜそばは、確かに1食で考えると高カロリーで糖質量も多いかもしれませんが必ずしも栄養が偏ってるとはいいきれません。工夫して食生活に取り込めば美味しく食べることができそうです。

2. まぜそばに期待できる効果

では、まぜそばに含まれる栄養素によって期待できる健康効果を紹介します。

  • 免疫力の向上

タンパク質白血球や、免疫に関わる酵素のもととなります。そのため免疫力を向上させる効果があります。また、ビタミンAには、気管支の成長を促進させ、喉や鼻の粘膜を強化し、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ効果や、血管を強化させるための栄養素になる働きがあります。ビタミンCには好中球という白血球の活性維持・増強に関わったり、ウイルスの増殖を食い止める働きをするインターフェロンをつくる効果があります。

そのほかにも、抗酸化作用を引き起こす活性酸素を減らしたり除去したりすることで免疫細胞を活発にするセレンやビタミンE、免疫機能を維持する抗体の生成に関与するビタミンB6、免疫細胞の生成に必要なタンパク質をつくるのを助ける働きがある葉酸・パントテン酸、細胞が細菌やウイルスに感染すると、免疫細胞を活性化させる亜鉛なども含まれているので、台湾まぜそばには免疫力を向上させる効果があります。

  • 貧血を予防する

ヘモグロビンは血液を構成する大切な成分のひとつです。血液中で酸素を運ぶヘモグロビンは、鉄分が少なくなってしまうと、体内で生成されずに減ってしまい、人間は貧血症状に陥ってしまいます。

台湾まぜそばには、ヘモグロビンをつくりだすのに必要な鉄分が含まれています。また、ヘモグロビンを抱えている赤血球をつくる働きに作用するビタミンB12や、ヘモグロビンをつくりだすのに必要なビタミンB6、不要な赤芽球の増加によって酸素が減り貧血になってしまうことを防ぐ葉酸が含まれています。

また、まぜそばに含まれるモリブデンには血液に含まれる鉄分が減少した際に、肝臓に貯蔵されている鉄分の運搬を助け、血液をつくる働きを促す効果があります。

そのほかにも、血液をつくり貧血を予防する作用がある亜鉛や銅、人体に有害な活性酸素を除き抑制することで免疫力を高めるビタミンCとビタミンE、セレンなども含まれているの、台湾まぜそばには貧血を予防する効果があると言えます。

  • 歯や骨の栄養となり健康状態を保つ

血液中にはカルシウムが含まれています。カルシウムが不足すると、人体は濃度を一定に保とうとして、骨に蓄えられているカルシウムを溶かし出し、血液中のカルシウム濃度を一定に保とうとします。もし長い間、カルシウム不足が続くと骨がもろくなり、軟骨化症や骨粗しょう症などの病気にかかりやすくなります。

台湾まぜそばにはカルシウムが含まれています。そのため歯や骨の生成を助ける効果があります。また、骨からカルシウムが溶け出してしまい、骨がもろくなることを防ぐ効果があるマグネシウムや、カルシウムやマグネシウムとリンをもとにつくられる「リン酸カルシウム」や「リン酸マグネシウム」は骨や歯をつくりだします。カルシウムは吸収されにくいので、ビタミンDやビタミンKなどが吸収を促進し、骨や歯を強くします。ビタミンDは食べ物から摂らずとも、日光浴をすることで体内で合成されるビタミンですが、現代では日光を浴びる機会が少ない方や、紫外線を極度に気にする方などが増加しているため、ビタミンDが不足している方が多くいとされています。これらのことから、台湾まぜそばには骨や歯の健康状態を保つ効果があります。

  • 便秘の解消

台湾まぜそばを食べると野菜や麺から食物繊維が摂取できます。食物繊維は人間の消化酵素では消化されない成分で、小腸を通り大腸まで到達し、便をかさましする材料のひとつであると同時に、大腸内で腸内細菌の餌となり腸内の環境を整える効果があります。また、乳酸菌の栄養素になり善玉菌を増やします。

食物繊維以外にも、腸のぜんどう運動を活発にして、便通をスムーズにする働きがあるビタミンCやビタミンEなども含まれています。「ぜんどう運動」とは腸管の口側が収縮し、肛門側が弛緩して腸の中身を先へ押し出していく運動で、主に腸の中身を移動させる働きのことです。

これらの栄養を含んでいる台湾まぜそばは便秘の解消にも効果があるといえます。

  • 目の健康を維持する

スマートフォン、インターネットなどを使用する頻度が多い現代社会において、長時間パソコンやスマートフォン、テレビを使用し続け、目が疲れることは多いと思います。抗酸化作用のあるビタミンCやセレンは、目を光障害から保護し、眼精疲労の改善や、白内障などを予防する働きがあります。また、目の結膜を活発にし、目の潤いを保つビタミンAや、目の周りの筋肉の疲れを和らげる効果が期待できるビタミンB1、目の粘膜を正常にする働きがあるビタミンB2、目の水晶体の代謝を高め、免疫力を高めるビタミンB6、視神経の機能を改善する作用があるビタミンB12などが、まぜそばには含まれています。そのほかにも疲れ目やドライアイの予防や老眼の予防に効果があるビタミンE、視神経の伝達を補助する亜鉛なども含まれており、台湾まぜそばは目の健康を維持する効果があるといえます。

  • 精神の安定

現代人はストレスを感じることが多く、ストレスを我慢し、生活している方が多いといえます。人体はストレスを感じると、その状況に対応するためにストレスを緩和する効果がある副腎皮質ホルモンを分泌し、これを抗ストレスホルモンといいます。台湾まぜそばには、この抗ストレスホルモンをつくりだす際に重要な成分であるビタミンCが含まれています。また、糖質の代謝を促進することでイライラの解消に効果があるビタミンB1や、抗ストレスホルモンの合成を促進する働きによってストレスを緩和する効果があるパントテン酸、感情のバランスを調整し情緒不安定になったり、イライラしやすくなったりするのを防ぐセロトニンと呼ばれる脳内ホルモンの分泌を促す働きがあるビタミンDや、神経の興奮や緊張を緩和する働きによって、神経機能や精神面が不調になるのを防ぐ効果のあるカルシウムなども含まれているので、台湾まぜそばにはストレスを緩和し精神を安定させる効果があると言えます。

  • 疲労回復

人体は、栄養不足や運動不足、病気、ストレスなどによって、疲労状態に陥ってしまいます。まぜそばに含まれているビタミンB群には、エネルギーを生み出すための三大栄養素である糖質、脂質、タンパク質の分解、代謝に必要な酵素を補酵素として補助する効果があり、エネルギー不足によって引き起こされる疲労を防ぐ効果があります。また、肉類に含まれているタンパク質には筋肉を修復し、筋肉が弱り、内臓の活性が衰えて疲労しやすくなるのを防ぐ作用があります。血糖値を正常な値に維持することで疲れにくくする糖質のもととなる炭水化物、疲労回復に効果のある栄養の吸収を向上させるビタミンCなども含まれていることから、台湾まぜそばには疲労を回復する効果があると言えます。

(参照:https://dukemaguro.hatenablog.com/entry/2022/02/16/120500

3. 健康的にまぜそばを食べよう

しかし、いくらまぜそばが健康にいいといっても食べ過ぎると身体にはあまりよくありません。そこでまぜそばを食べる際に気を付けるべきポイントをいくつかご紹介します。

①夜に食べない

夜は摂取したカロリーを消費できず脂肪を貯めやすくなります。20時以降に食事をすると脂肪を吸収する働きが活発化し、太りやすくなると言われています。せめて、寝る3時間以上前には食べ終わるように心がけましょう。

②はじめに野菜を食べる

食べる順番を変えるだけでも、健康的にまぜそばを食べることができます。はじめに野菜を食べて食物繊維を摂取すれば、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。血糖値が急上昇すると、体はインスリンを大量分泌し、脂肪の合成を促してしまいます。また、脂肪を貯蔵する作用もあります。

野菜から口にすることは、まぜそばを食べる時だけではなく、日常の食事の際にも意識することをオススメします。

③追い飯をしない

まぜそばは高カロリーで糖質量も多いです。追い飯をするとカロリーは約1000kcal、糖質量は130gを越えます。食べ足りない場合は追い飯ではなく、ワンタンスープやみそ汁などでお腹を満たしカロリーを抑えましょう。

(参照:https://chisou-media.jp/posts/2321

4. まとめ

ここまで、まぜそばの栄養価や、健康的に食べる方法を紹介してきました。高カロリーだから食べないのではなく、いろいろな食事と組み合わせたり、食べ方を工夫しておいしくまぜそばを食べましょう。