焼きそば

離乳食の焼きそばはいつから大丈夫?気をつけるポイントを解説!

2022.08.12

「焼きそばって離乳食に出して良いの?」

「やきそばを離乳食で出すときに気をつけるポイントは?」

離乳食は5か月頃から始まり、ミルクから卒業する段階の大切な時期です。

初期から離乳食を開始して、中期・後期・完了期を迎えて大人と同じものを少しずつ食べられるようになってきます。

では「焼きそば」は離乳食で使ってもよいのでしょうか?

使用するならどの段階からどのように食べさせてあげればいいのでしょうか。

1.離乳食に焼きそばは使って良い?

離乳食を初めて、9ヶ月頃から食への成長がが感じられますよね。

食の好みも出てきており、麺が好きな子も多いです。

最初はうどんから始める麺料理ですが、離乳食完了に向けて色々な麺料理も試してみたいですよね。

では、焼きそばはいつぐらいから始めれば良いでしょうか。

焼きそばは汁に入っているうどんとは違い、油を使用して炒めます。

離乳食の時は油の摂取量がまだ多くない時期です。そのため、油の取りすぎには注意が必要になります。

中華麺は麺を作る際に弾力を出すため、かん水を使用します。また、ほぐしやすいように麺を蒸した後に油で処理されていることが一般的です。

2.焼きそばを離乳食で作る時に気をつけるポイント

赤ちゃんに焼きそばを初めて試す際にはどのようなことに気を付ければ良いでしょうか。

ここからは、赤ちゃんが安全に食べられる調理の仕方や注意ポイントをご紹介いたします。

(1)塩分を取り除いて使用する

麺は作る際に食塩を使用するため、塩分を多く含んでいます。

うどんや蕎麦・中華麺など様々な麺がありますが、麺類に含まれている塩分量は大きく変わりませんが、麺によって食べ方は色々あります。

味付けで塩分量は大きく変わります。

中華麺は沸騰したお湯で一度湯がいてから使用することで麺の塩分を取り除くことが出来ます。

また、後期から完了期の赤ちゃんは麺をすすることが出来ません。

湯がくことで麺も柔らかくなり、細くて食べにくい麺も食べやすくなります。

(2)油を使うならオリーブオイルを使う

焼きそばは野菜・麺を油で炒めてから味付けをします。

炒める際にはオリーブオイルがおススメです。

オリーブオイルには以下の2種類があります。

  • ピュアオリーブオイル
  • エキストラ・バージンオリーブオイル

離乳食に使用する場合は、エキストラ・バージンオリーブオイルを使用しましょう。

エキストラ・バージンオリーブオイルはオリーブの実を絞っただけの油ですが、ピュアオリーブオイルは化学的に精製されており風味や味が少し変化しています。

赤ちゃんの頃はできるだけ素材そのものの味をしるためにもエキストラバージンオイルを選びましょう。

(3)肉や野菜は食べやすい形状にする

焼きそばの具材はお肉や野菜を入れるなど家庭によって様々です。

赤ちゃんは咀嚼能力がまだ発達途中であるため、丸のみしてしまう危険があります。

具材は肉・野菜はもちろんですが、麺もスプーンやフォークでつかめるぐらいの大きさに切りましょう。

また、最初はあんかけを使用してとろみを付けて焼きそばをあげることで弾力のある麺でも口当たりがよくなるため、赤ちゃんが抵抗なく美味しく食べられます。   

(4)薄味にする

最初は大人と同じ焼きそばをあげないようにしましょう。

完了期ではほとんどの調味料が使用可能になっていますが、それでもまだ基本は薄味を心がけます。

特に焼きそばは様々な香辛料を使用しているため味付けの濃い食事になり、塩分量が高くなってしまいます。

身体の小さい赤ちゃんの身体では1日の塩分量の目安は1.5〜3g未満です。

過剰な塩分は体調を崩す原因にもなりかねません。味付けは大人の半分以下にするということを覚えておきましょう。   

(5)焼きそばソースは使わないようにする

焼きそばのソースは美味しくて良い香りがして、食欲をそそる大切な役割を担っています。しかし、そのソースに使用されている香辛料は赤ちゃんにはまだ少し早いです。

消化管が未発達で身体に負担がかかってしまい体調を崩してしまう可能性があります。

最初は離乳食でも使用している調味料のお醤油を使用して味付けも薄いとこから始めましょう。

少しずつ味に慣れてきます。

焼きそばソースを使用する目安としては、1歳の誕生日ぐらいと覚えておくといいですね。

3.離乳食のすすめ方

赤ちゃんが生まれてミルクを飲み、4〜6か月経つとそろそろ離乳食を始めようかなと思いますよね。

次は初期から後期・完了までの段階についてと離乳食を進めていく目安についてご紹介します。

(1)離乳食初期

離乳食初期は初めて固形の食べ物を食べるため、お父さん・お母さんも始める時は緊張しますよね。

赤ちゃんの発達状況を見て、首がすわる、寝返りができる、椅子にすわることが出来るなどは目安の1つになります。

また、スプーンを口に入れて舌で押し出すことが出来ると舌の筋肉の発達の印になります。個人差が見られますが生後5〜6か月頃からできるようになります。

また、5〜6か月になると食べ物への興味も本人から見られるため、まずは1日1回すりつぶした食べ物から離乳食を開始してみましょう。   

(2)離乳食中期

1日1回の離乳食も開始し、食べ物に慣れてくるようになったら少しずつ段階をあげていきましょう。

月齢の目安としては7〜8か月頃からです。

赤ちゃんの様子もよく確認しましょう。

最初は舌を前後に使ってスプーンを押し出すことしか出来なかった赤ちゃんも、次の段階にくると舌を上下に動かすことができるようになってきます。

そうしたら次の段階です。

1日2回の離乳食へ移行して、すりつぶしたものから舌でつぶせる固さの食べ物へ変更しましょう。

そして、ミルクをあげるタイミングも離乳食後へ変更しましょう。

(3)離乳食公器

固形を食べることにも慣れてきたら、離乳食後期です。

月齢でいうと生後9~11か月頃になります。

舌の動きも前後から始まり、中期では上下ができるようになって来ました。

固形の食べ物を食べるのに慣れると、左右にも動かすことができるようになります。

また、手づかみ食べも始まり、赤ちゃん自身が食べ物の固さや食感に興味をもち始めます。

そういう状況が見られてきたら歯ぐきでつぶせる固さのものを1日3回へ変更し、ミルクも1日2回へ減らして生活リズムを作っていってあげましょう。

(4)離乳食完了期

最後は離乳食から普通の食事への移行です。

月齢の目安としては12か月から18か月です。

形のあるものを食べられるようになり、ミルク以外のものから栄養を摂取できるようになることが重要です。

食事が1日3回となり、おやつなどの補食を1日1回〜2回出してあげましょう。

勘違いしやすいのが、ミルクを飲まなくなったら完了と思っていることです。

ミルクは赤ちゃんの状況をよく見て必要に応じて与えてあげましょう。

自分で食器を持って食べられるようになってきます。

4.離乳食でやきそばを使う時によくある質問

ここからは焼きそばを離乳食で 使う時によくある質問を紹介します。

(1)完了期なら大人の焼きそばを取り分けてもいい?

大人から食事を取り分ける際にはポイントがあります。

完了期になったばかりは味付けに気を付けましょう。

急に大人の濃い味付けにすると赤ちゃんもビックリしてしまうため、今まで通り薄味を心がけましょう。

また、赤ちゃんの小さい口は大人の大きさでは大きすぎて誤嚥の可能性もあり危険です。

フードカッターなどを使用して口のサイズに合うようにカットしてあげましょう。

(2)離乳食で出す焼きそばは冷凍していいの?

焼きそばは冷凍出来ます。

赤ちゃん用に多めに作り小分けにして冷凍しておくといいですね。

自分たちが焼きそばを食べる際に別で作る必要もなくなります。

注意点としては、冷凍した焼きそばは常温解凍では無く、レンジなどで加熱して解凍しましょう。

また食べ残しの冷凍は衛生的に危険です。

冷凍したものは1週間を目安に食べきりましょう。       

5. 1歳から使えるやきそばを使った簡単献立

こちらのレシピはあんかけ焼きそばのため赤ちゃんが食べやすいのがポイントです。

また、野菜を茹でるときに麺も一緒に茹でるため、麺に使っている余分な油分を取ることができます。

1回で2食分作ることができ、1食分は冷凍して保存することもできます。

味付けも白だしと醤油だけなのであっさり食べられるのも赤ちゃんには嬉しいです。

【材料】(2食分)

  • 中華そば…1袋
  • お好きな野菜…適量
  • ★白だし…大さじ1
  • ★醤油…大さじ1/2~1
  • ★水…50㏄
  • 片栗粉…大さじ1

【作り方】

  1. 中華そばをお子さんの食べやすい大きさに切ります
  2. 野菜を鍋で茹でて柔らかくなってきたら、中華そば(やきそば)を入れ茹でます

火がとおったらざるにあげます

  1. フライパンに油を引いて、②のそばと野菜を入れ軽く炒めます。★を全部入れます
  2. 片栗粉+水を混ぜて水溶き片栗粉を作り(片栗粉と水、1:1)③のフライパンに入れます。

とろみがついたら出来上がりです

【参考】朝*幼児食【9/7】

https://cookpad.com/user_kondates/55881

6. 子供も自分も安心して食べられる焼きそばを作ろう

離乳食は赤ちゃんが食べ物に慣れていく大切な時期です。

少しずつ色々な物が食べられるようになってきて成長を感じる時期でもあります。

子供が安心してやきそばを食べられるようにポイントを抑えてお母さん・お父さんが無理のないように焦らず食べる練習をしていきましょう。