詳細情報
会社名
赤池食品株式会社(アカイケシヨクヒン)
郵便番号
770-0874
住所
徳島県 徳島市 南沖洲5―8―33
こだわり
弊社は、昭和34年、徳島市大道3丁目で業務用生中華麺の製造卸を生業としてスタートいたしました。 しかし、業務用生麺だけでは、成長の限界を感じました。 そこで、消費者様向けの「茹麺」を製造して、スーパーマーケット、一般食品料品店様との 取引をしようと考えました。そして昭和37年、株式会社に組織変更し、 徳島市大道の本社隣接地に茹麺設備を備えた新工場を建設いたしました。 その後、スーパーマーケットの急成長に伴い、同業者に比べて、 逸早く大量生産・大量物流体制を整備して、弊社も順調に成長することができました。 そして創業時の市街地の工場では手狭になったため、昭和54年、現在の徳島市南沖洲に 新工場を建設し、同時に本社も同地に移転しました。その後も、複数の地元資本のスーパーマーケット のチェーン展開が続き、それに対応するため、さらなる量産型設備の導入、 配送トラックの増車等を行いました。また直営の飲食店のチェーン展開を積極的に行い、 業績を順調に伸ばすことが出来ました。 平成7年には、地元生協から無添加商品開発の依頼を受けてこれを開発し、 生協との取引も始まりました。その後、生協との共同企画商品、特に生麺の「祖谷そば」 開発に注力し、継続取引は拡大して、現在では、四国全域、関西地区にまで広がっております。 平成11年には、東京で20世紀最後のご当地ラーメンとして徳島ラーメンが取り上げられ 一大ブームが到来いたしました。弊社は、業務用、市販用そして生麺製造のノウハウを活かし、 消費期限が30日程度の「徳島ラーメン(生)」を開発し、地元と地元周辺はもとより、 関西、そして関東からも引き合いが急増いたしました。 こうして、商品では茹麺・調理麺・生麺が、取引先ではスーパーマーケット・生協・飲食店が 順調に三本柱となってくれました。 しかし、平成13年頃から、規制緩和の嵐が地方にも波及して、県外からの超大型 ショッピングセンターや大型ディスカウント店の進出、さらにディスカウントドラッグストアや コンビニエンスストアの大量出店によって、地元資本のスーパーマーケット、中でも量販型のものが、 毎年毎年、次々と淘汰されていきました。地元スーパーで高いカバレッジ率とシェアを持っていた 弊社は、非常に厳しい状況を迎えるに至りました。 さらに、デフレ経済は、飲食店の利用者減少と、これに伴う多くの個人商店の廃業、 スーパーマーケットでの商品単価の低下を招き、業績不振に追い討ちをかけました。 また、旧来型モデルの直営飲食店の、慢性的な業績不振が継続するようになりました。 この状況を打破するために何をすべきか。弊社がお客様に提供できる価値は何なのかを、 もう一度考え直してみる必要にせまられました。 同時に、経営不振の直営飲食店を徐々に全て閉鎖していきました。 丁度その頃、中国製冷凍ギョーザへの薬物混入、産地偽装等、食の安心・安全が厳しく問われる時代と なりました。 また、私事で恐縮ですが、それまで風邪一つひいたことのない私が、長年の業績不振への心労から、 体調を壊し、入院を余儀なくされてしまいました。 そして退院祝いの膳で、それまで一番好きだった食べ物を、美味しくないと感じて、 体が拒否しました。その大好物は添加物の非常に多い加工食品でした。 健康な時には全く抵抗なく食べていた大好物であっても、体調不全の時には、 体の防衛本能が働いて、これに含まれる大量の添加物を拒否しているのだと気付きました。 ということは、体調がいい時には気付かないままに、体に良くないものを平気で摂取しているのだと 理解いたしました。 さらに、その直後、孫を授かった時に、「小さな子供は、自ら食べ物を拒否できないで 無理矢理食べさせられてしまう。だから純粋無垢なこの子には、家族が意識して、 体にいいものだけを食べさせてあげなければならない。」と心の底から思いました。 これは小さな子供や孫を持つ方々に共通の思いであろうと推察いたしました。 このようなことから、出した答えは、安心安全という価値を求めるお客様に対して、 美味しくて体に良いものを提供しようということでした。ところが、体に良いとされるものは、 美味しくないものが多い。 しかし食品なのだから、まずは、美味しくなければ価値がない。この「美味しい」という価値は 絶対に妥協してはいけない。むしろ今まで以上に重きを置く。これをクリアした上で、 体に良いものを作ろうということでした。 早速、市場調査をしましたが、このような商品は、価格がかなり高い。 これでは日常的に使うのは富裕層でなければ困難だと感じました。このような商品が最も必要な、 子育て世代とか、高齢者世帯では、日常的には容易に購入できないことを理解いたしました。 そこで、弊社は、「美味しくて、体に良いものを、誰でもが買える価格で提供する」 ということを基本コンセプトとした商品作りを推進し、これを新たなお役立ち原点にしようと 決意いたしました。 そのためには 1、国産原料を使用する 2、添加物は極力使用しないが、美味しさをスポイルしてはならない 3、量産することで、出来るだけリーズナブルな価格で提供する これを基本コンセプトとする商品を拡大していこうと考え、統一ブランドとして「国産倶楽部」 と名付け、平成21年に商標登録いたしました。 国産小麦を使用するため、モチモチした食感を得ることが出来ました。第一号商品を スーパーでお買い上げいただいたお客様から、思いの外、高い評価をいただきました。 そして、平成26年に一般市販商品の内、うどん類の全アイテムについて 「国産小麦100%使用」化が完了いたしました。 また、この国産倶楽部のブランドコンセプトが合致したコープ自然派様と、新たに商品を 企画開発してお取引いただけるようになりました。 さらに、徳島県学校給食会様とも、新たな商品を企画開発して、採用していただくに至りました。 この「国産倶楽部」の一つ「国産焼そば」に対して、大阪のお客様から次のようなお手紙を いただきました。 「卵アレルギーを持つ子供に、生まれて初めて焼そばを食べさせてあげることができました。 美味しいって言ってくれて、本当に嬉しかった。ありがとうございます。」 新しく設定したお役立ち原点が、見事に機能して、お客様に喜んでいただけたと、 ダイレクトに感じた瞬間でした。 社員一同、お役に立ててよかった、いい仕事が出来たような気がする、いい気分がする、 と心の底から嬉しくなりました。 このようなお客様の感想を聞くことができたなら、私達は、お客様に、もっと喜んでいただこうと 強く思い、日々の仕事や商品開発に、さらに励むことが出来ます。 そして、努力をすることで、さらにお客様に喜んでいただき、また私たちも喜ぶことができる。 この喜びの良循環は渦になって、どんどん大きくなっていくものだと思います。 これが、弊社の経営理念「社会に奉仕、努力することで、人も吾も幸せに」であります。 同時に、この良循環の渦を極大化することが弊社のミッションであると思っております。 この理念を実践するため、生協や給食だけでなく、スーパーマーケットとの取引商品においても、 徐々にではありますが、うどんに続いて他の商品も、極力国産原料使用の商品に切り替えて、 美味しさを磨くことで、国産倶楽部のラインナップを拡大していこうと考えております。 また、これと並行して、県外からの外貨獲得のため、弊社の看板商品である祖谷そば、 徳島ラーメン等の地域名産品の販売地域を徐々に拡大していきたいと考えております。 これからも、いい仕事をして、お客様のお役に立てて喜んでいただけるよう、努力して参る所存です。 どうか引き続き、ご愛顧、お引き立ていただけますよう、心からお願い申し上げる次第です。