ラーメン
「あれ?中国ラーメンって日本のラーメンと違うかも」中国のラーメンと日本のラーメンの違いとは!?
2022.11.21
最近日本でブームとなっているラーメン。ラーメンの発祥は諸説ありますが、中国が発祥とされています。
みなさんは本場の中国のラーメンを食べた事がありますか?日本で本場の中国のラーメンを食べることができるのは「横浜中華街」です。最近では、中国人が営む中国料理屋も日本各地で広がってきました。そのため、本場の中国のラーメンを食べる機会が増えてきたように感じます。
中国のラーメンを食べて感じたことはありますか?私は「あれ?なんかブヨブヨ?」「噛みごたえがないな」と感じました。
今回は中国のラーメンと日本のラーメンの違いについて解説していきたいと思います。
中国のラーメン事情についても詳しく説明していきたいと思います。
目次
- 中国のラーメンと日本のラーメンは全くの別物?
- ラーメン大国はどこの国?一番ラーメンを多く食べる国とは?
- 中国のカップラーメン事情!定番人気のカップラーメン3選
- 本場の味を日本のお店で!日本で食べる中国ラーメン店
- 中国でブーム?日本のラーメンが中国で愛されるワケ
- まとめ
1 中国のラーメンと日本のラーメンは全くの別物?
日本で定番の食べ物になっているラーメン。本場中国のラーメンと食べ比べたことはありますか?日本のラーメンと中国のラーメンは全くの別物と言っていいほど、麺やスープなどにおおきな違いがあるのです。
・スープと具材が違う!
日本人がラーメンを食べる際、最初に選ぶのは何味にするかです。日本では「味噌」「しょうゆ」「とんこつ」「しお」といった種類のスープの味を選びますが、中国では、「牛肉」「五目」といった具の種類でラーメンを決めます。
日本は肉や野菜から出汁をとり、一日煮込んだスープの中に麺を入れ、チャーシューや卵などをトッピングします。
中国のラーメンは、ラーメンの上に乗せる「牛肉」や「麻婆豆腐」などの具材でスープの味が決まります。
そのため、中国のラーメンは具材がたくさん入っているのが特徴です。
・麺の種類が違う!
日本のラーメンの麺の特徴は少し硬めということです。お店によっては「硬め」「バリカタ」「太麺」「細麺」「縮れ麺」「ストレート」など麺の太さや硬さの種類があり、スープによって麺の種類を変更することができるのが特徴です。麺にもコシがあり、麺自体に食べ応えを感じることができます。
中国のラーメンの麺は柔らかいのが特徴です。中国のラーメンの麺は塩分を含んだ水を加えないため、うどんのような柔らかい食べ応えになります。
【中国ラーメンの麺の種類】
「中国ラーメン」といっても中国ラーメンの種類はたくさんあります。ここでは、中国ラーメンの種類についてみていきたいと思います。
中国ラーメンは地域によって、麺の硬さや具材などによって変わってきます
まずは麺の種類からみていきたいと思います。
中国ラーメンで1番オーソドックスな麺は「拉面」です。この麺は引っ張って伸ばした麺のことです。
「刀削面」は、中国山西省名物の麺で、小麦粉をこねたあと、「く」の字をした専用の包丁できり、お湯で茹でるものです。
専用の包丁で切ることで、「麺」に細い部分や太い部分が出てくるので、スープとよく絡みあいます。
最近では、日本でも刀削麺を食べることができるお店が増えてきました。
【〇〇風中国ラーメンの種類】
中国ラーメンには日本の「博多風」などのようにラーメンに「〇〇風」といった地域によって変わるラーメンがあります。
次に中国ラーメンの種類について書いていきたいと思います。
・台湾風
日本の名古屋地方の名物「台湾ラーメン」は、台湾にはありません。
「台湾ラーメン」を日本から台湾に輸入し、「台湾ラーメン」として台湾で食べられるようになってきました。
台湾の料理は、麺にビーフン(米粉)が使われているメニューが多いです。
台湾で有名な麺料理は「担仔麺」「意麺」などです。
・四川風
四川風で有名なのは「担々麺」です。本場の担々麺のスープの中には、「ねりゴマ」と「トウガラシ油」をはじめ、様々な調味料が入っています。その上には「牛肉」が乗ってあり、辛さが効いた調味料と牛肉を混ぜて食べるのが本場の「担々麺」です。
日本では、汁がある担々麺が主流ですが、本場の担々麺は、汁なしで食べます。
「担担麺」の由来は、昔、四川省でラーメンの道具を一式「担いで」販売していたラーメン屋さんがいたため「坦々麺」というラーメンの種類ができました。
・広東風
広東風は、型上げ風の麺が特徴的です。この麺は広東料理が原点といわれています。
日本でいうあんかけ焼きそばのように、とろりとした醤油味のあんをかけて食べるラーメンで、とても美味しいとの口コミが多いです。
2 ラーメン大国はどこの国?一番ラーメンを多く食べる国とは?
最近では賞味期限が長くもつインスタントラーメンが主流になり、家でも本格的なラーメンを食べることができるようになりました。
それでは、ラーメンを一番たべている国はどこなのでしょうか?
世界で一番ラーメンをb食べる国は、「中国」です。2021年度は439.9億食を消費しています。人口が多いことも要因に挙げられますが、さすが!ラーメンの本場中国が1位を獲得する形になりました。
次にラーメンの消費量が多い国は「インドネシア」です。まさかのインドネシアが2位となっていました。ラーメンのイメージがないインドネシアですが、国民に好まれ、132億食消費されています。
インドネシアのインスタントラーメンは汁がない焼きそばタイプのラーメンが半分を占めているようです。
さて、みなさんが気になる日本のラーメン年間消費量ランキングは5位になっています。58.5億食食べていると世界ラーメン協会で発表されています。
「あれ?ラーメンブームが起こっている割にラーメンの消費量世界と比べたら5位かー」と思っている人も多いと思いますが、日本の人口が他の国と比べて少ないということも要因にあると思います。
3 中国のカップラーメン事情!定番人気のカップラーメン3選
中国はラーメン文化があり、国民が大好きな食べ物だということがわかりました。
それでは、中国ではどんなラーメンが人気なのでしょうか?人気のカップラーメン6種類を紹介していきたいと思います。
・康師傅 紅焼牛肉麺
このカップラーメンは中国で代表的なカップラーメンです。醤油ベースの味で、牛肉の出汁と辛さが効いた味です。
このカップラーメンはスーパーなどにも置かれており、定番のインスタントラーメンになっています。
・統一 満漢大餐
このカップラーメンは台湾発祥のカップラーメンですが中国でも人気のカップラーメンです。
ゴロゴロと大きいお肉が入っており、スパイシーなラーメンになっています。
辛さが違った種類もあり、好みによってラーメンを選ぶことができます。
・食族人 / 麻辣爆肚
春雨を使用しているカップラーメンです。スープは真っ赤担々麺の味がするものです。具は、牛や羊が入っています。
4 本場の味を日本のお店で!日本で食べる中国ラーメン店
先ほどは簡単に食べることができるインスタントラーメンを紹介しました。ここではお店で食べることができる中国ラーメンを紹介していきたいと思います。
・中国ラーメン 揚州商人
日本で一番の店舗数を持ってる「揚州商人」は本場の中国ラーメンを食べることができるお店です。
麺を「柳麺」「刀切麺」「揚州麺」の3種類から選ぶことができ、自分の好きな
スープを選ぶことができます。
スープの種類も人気の「スーラータンメン」などの定番のものから、「海鮮煮込みラーメン」など季節限定のスープなどから選ぶことができます。
お店は、東京都、千葉、埼玉、神奈川県などの関東を中心にお店があり、駅の周辺にあるので食べてみることをおすすめします。
・蘭州拉麺店 火焔山
「中国で一番有名なラーメン」と言われている中国ラーメンが蘭州拉麺店 火焔山です。2017年に池袋にオープンし、その後「中華老字号(中華老舗ブランド)」に認定されている蘭州ラーメン店「馬子禄 牛肉面」が神保町にオープンしました。
5 中国でブーム?日本のラーメンが中国で愛されるワケ
中国がラーメンの発祥として有名な話ですが、今、中国では、日本のラーメン屋さんが続々とオープンし、人気が出ています。
日本の企業では中国に吉野家やモスバーガーなどのチェーン店をオープンしていますが、熊本ラーメンの「味千拉麺」は中国だけで600点以上を展開する大人気ラーメンチェーン店になっています。
2017年には四川省にラーメンの集合施設がオープンしました。中国の麺料理だけではなく、日本のラーメンも出店しています。日本のラーメン店7店舗が出店しており、行列ができるほどの人気ぶりとなっています。
日本のラーメンが中国や欧米などで愛されるのには理由があります。日本の味をそのまま広めるのではなく日本の味を生かしたままその国に合った味や、スープの濃度を研究しラーメンを提供しているからだと考えられます。
日本でも人気のラーメンですが、中国のラーメン市場は希望が大きく、今後も拡大していく予想です。中国人が好むラーメンを研究し、今後も日本のラーメンを広めてもらいたいですね。
6 まとめ
今回は、中国のラーメンについて記事を書きました。中国のラーメンは日本のラーメンと違う似ているようで麺の種類やスープが全然違うということを紹介しました。また、ラーメンの消費量はラーメンの本場である中国だということがわかりました。日本でも中国のラーメンを食べることができので、一度食べてみることをおすすめします。
ラーメンといっても多くの種類があり、選ぶのにワクワクしますね。中国ラーメンは「台湾風」「四川風」など地域によってもラーメンの味や麺の硬ささどが変わってくるので、食べ比べしてみるのも面白いですね。日本で中国ラーメンが食べられるところは横浜の中華街が多いのでぜひ食べ歩きをしてみてください。
また、海外旅行に行った際は、日本のラーメンを食べるとまた違った味を楽しめそうなのでラーメン好きは、一度味わってみたいですね。
【参照】世界ラーメン協会:https://instantnoodles.org/