そうめん

【お腹に良い】そうめんは胃腸の調子が良いときにおすすめの食材!

2022.07.21

そうめんは暑い時期になると食べたくなりますよね。

皆さんはどんな時にそうめんを食べますか?そうめんは茹でる時間もかからず、簡単に食卓に並べることが出来るので、夏になると食卓に並ぶ頻度が増えるのではないでしょうか。

今回はこれからの時期に食べたくなるそうめんについて詳しく説明していきます。

そうめんは消化にいいの?体に良い?悪い?消化を良くする為にはどうしたらいい?などを紹介していきます。是非参考にしてみて下さい。

1.そうめんは消化に良い

(1)他の麺との比較

夏バテしていても食べやすいそうめんですが、果たしてそうめんはどれぐらい消化が良いのでしょうか。一番身近な麺類を抜粋して比べました。

食材名炭水化物たんぱく質脂質消化時間
そうめん(乾)100g70g9.5g1g約3時間
うどん1玉50g6g1g約3時間
パスタ(乾)100g72g13g2g約4時間
中華麺1玉67g11g1.4g約3.5時間

そうめんの消化にかかる時間は約3時間程度です。

パスタや中華麺に比べると早いと言え、トッピングやつけ汁、ソースなどで消化時間は大きく変動していきます。

そうめんは合わせる具材がさっぱりとしたものが多いこともあり、消化速度も他の麺類に比べ、早くなる傾向にあります。

2.そうめんが消化に良い理由

では何故消化に良いのか、消化に良い食べ物の特徴を説明します。

消化時間は、食品に含まれる栄養成分によって変動してきます。

1番消化に時間がかかる成分は脂質です。

次にたんぱく質、その次に炭水化物の順番で消化がしやすくなっていきます。

それを踏まえて、そうめんの栄養成分を見ていきたいと思います。

(1)脂質が少ない

そうめんは脂質が少ない為、消化時間が短くなっています。

脂質を多く含んだ食品の消化時間は4時間から5時間ぐらいかかると言われており、脂質の少ない野菜や果物は2時間程度で消化するのと比べると、消化時間に大きな差です。

具体的な数字でいうと、そうめんは脂質が1g程度しか入っていません。

消化時間が長くなるほど胃に負担がかかるため、脂質が少ない食事は消化時間も早く、胃の負担も少ないと言えます。

(2)柔らかい

硬さによっても消化時間が変わっていきます。

消化は酵素を使って分解をするのと同時に、咀嚼や腸による蠕動運動によって細かく分解されます。

柔らかい食べ物に比べて、硬い食べ物だと酵素による分解も、時間がかかってしまい胃や腸の負担が多くなってしまいます。

そうめんは柔らかい事からも消化に良いと言えます。

3.そうめんを消化良く食べるには

普通に食べていても他の食品に比べると消化に良いのですが、少し気を付けるだけでより胃や腸の負担をさらに減らすことができます。

そうめんを消化良く食べる工夫をいくつかお伝えしていきます。

(1)にゅうめんにする

にゅうめんとはそうめんを煮込んだ料理の事です。

冷たい料理は食べやすく、夏バテの時に食べたくなってしまいがちです。

しかし、胃や腸の動きを鈍らせてしまい消化に時間がかかり、より負担をかけてしまいます。

麺を煮込み温かく、柔らかいにゅうめんにする事で胃や腸の負担を軽減する事ができるためおすすめです。

にゅうめんには劣りますが、つけ汁を温かいものに変えるだけでも効果があります。

(2)よく噛んで食べる

よく噛んで食べるようにしましょう。

食べ物を摂取し、栄養を吸収する為にはまず分解をしなくてはいけませんが、分解する際にしっかりと噛んで食べることで、分解しやすくなります。

その他にも食べ物をよく噛む事で、唾液を沢山分泌することができます。

唾液にはたんぱく質分解酵素のアミラーゼも含まれており、全てではありませんが食べ物を分解してくれます。

よく噛んで唾液の分泌を促し、細かくする事で胃や腸の負担を軽減してくれます。

(3)具材とは別で茹でる

そうめんと具材は別で茹でるようにしましょう。

そうめんは加工する際に少量の油を使用します。

脂質は消化に時間がかかる為、胃や腸に負担がかかりやすくなってしまいます。

そうめんを茹でた際の茹で汁にも、そうめんから溶け出した油が含まれています。

野菜やお肉などを一緒に茹でてしまうと、そうめんから溶け出した油を野菜が吸ってしまうほかに、肉から出た脂をそうめんが吸ってしまい、それぞれが消化に時間がかかってしまう原因となってしまいます。

付け合わせの具材を茹でる際は別々に茹でた方が消化に良いといえるでしょう。

(4)時間を空けて食べる

食べ物が胃に残っている状態が続く限り、胃や腸は働き続けます。

その為、時間を空けずに食事をしてしまうと、胃や腸に負担をかけ続けることになってしまいます。

食事をする際は、3時間から4時間程度は時間を空ける事が好ましいです。

前回の食事で脂質が多い食べ物の場合は4時間から5時間は空ける様にすると胃や腸の負担を軽減する事ができます。

これはそうめんに限らないため、食事の際は意識してください。

4.そうめんを消化良く食べるためのポイント

上記ではそうめんを含め食べ物を消化しやすく食べるには何をすれば良いのかを紹介してきました。

わかっていてもなかなか実行できない方も多いのではないでしょうか。

他にもそうめんを消化良く食べる為のポイントをお伝えしていきます。

(1)消化に悪い具材はいれない

そうめんだけだとどうしても栄養に偏りが出てしまうため、野菜やたんぱく質などの付け合わせや具材を合わせる事が大切です。

しかし、せっかく消化に良いそうめんを食べていても付け合わせが消化に悪い食べ物だと、胃や腸の負担となってしまうので注意が必要です。

おすすめの食材はカブや人参、ほうれん草で柔らかく茹でることでより消化しやすくなります。

卵や豆腐、脂質の少ない鳥のささみやタラなどもおすすめです。

(2)食べすぎないようにする

食べ過ぎにも注意が必要です。

そうめんはつるりと喉越しも良く、ついつい食べ過ぎてしまいがちです。

しかし、胃に大量のそうめんが入る事によって消化に時間がかかってしまいます。

消化に時間がかかってしまう他にも、麺を食べる為のつけ汁も多く摂取してしまうことから、塩分のとり過ぎになる可能性もあります。

塩分のとり過ぎは血圧の上昇や浮腫に繋がるため、そうめんを食べる時は適度な量にしましょう。

5. そうめんを食べるメリット

そうめんは食べやすく、ただ消化に良い食べ物と言うわけではありません。

他にも私たちの体に優しいメリットが沢山あります。

そうめんを食べるメリットを2つお伝えしていきます。

(1)モリブデンが豊富

モリブデンは肝臓や腎臓におり、酵素の構成成分になります。

たんぱく質や鉄の代謝、糖質や脂質の代謝を助ける役割をもっている大切な栄養素になります。

普段の食事から摂取する事が可能なので、不足する事は起こりづらいとされています。

食べ過ぎは良くないのではないかと考える方もいると思いますが、尿に排泄されやすい為、過剰になる事は少ないとされています。

(2)食物繊維が豊富

そうめんは食物繊維も豊富となっています。

そうめんの乾物100gあたりの食物繊維は2.5gとなり、レタス100gあたりの食物繊維が1.1gになりますので約2倍の食物繊維の量になります。

食物繊維はコレステロールを絡め取り、体外に排出してくれるなど、様々な役割を果たしています。

食物繊維は野菜以外からも摂取する事が可能です。

コレステロールが高い方やダイエット中の方にもおすすめです。

6. そうめんを食べるデメリット

ここまではそうめんの良いところを紹介してきました。

どんな食べ物もそうですが、そうめんも食べ過ぎてしまうとデメリットになってしまう可能性があります。ここからはそうめんを食べることで起きるデメリットについて紹介していきます。

(1)消化不良の可能性がある

そうめんはつるりと食べやすい為、噛む回数が減り、細かくならないまま胃に入ることで消化に時間がかかってしまう可能性があります。

他にも噛む回数が減る事で、お腹がいっぱいになった事を伝える満腹中枢に刺激が届くのが遅れる事から、大量に食べてしまう事があります。

そうなると胃や腸の負担になってしまいます。

満腹中枢に刺激が伝達されるまでに30分から1時間程度かかると言われているので、よく噛んで食べる事が大切です。

体調が優れない場合は、にゅうめんにし良く噛んで食べる事がおすすめです。

(2)塩分過剰摂取の可能性

そうめんを食べることで、塩分を過剰に摂取してしまう可能性があります。

そうめんの種類によって変動しますが、乾麺の場合だと100gあたりの塩分は約4g含まれている事が多いです。

また、実際に私たちが100gの麺を茹でて食べる際は0.5g程度の塩分で済みますが、つけ汁につける事で塩分が格段にあがってしまいます。

量を多く食べてしまうとその分つけ汁も多くなってしまう為、塩分過剰摂取になる可能性があり注意が必要です。

7. そうめんは工夫することで消化良く食べられる

今回はそうめんについて紹介しました。

そうめんは消化にも良く、付け合わせも比較的消化の良い食べ物を合わせることが多い為、腸や胃の負担を減らす事ができます。

しかし、体に良いから大丈夫と大量に食べてしまうと、デメリットとなってしまう可能性があります。

自分に合った適量で、よく噛んで召し上がってください。

医療も発達し、寿命が延びている今だからこそ、健康に気を使いながら食事を楽しみましょう。